それぞれの話には後悔や心残りや言いそびれてしまったこと、思い通りにいかなかった人生が描かれ、昔の自分と重なる部分もあって引き込まれます。懐かしさと切なさと寂しさが入り混じりじんわりと胸に沁みる物語です。
久し振りに読み終えたら、離れている友人たちと昔話に花を咲かせたくなりました。再会もままならなくなってしまった“新しい日常”ですが、いつか会える日が必ず来ると信じてあの頃の記憶はずっと心に留めておきたいとしみじみ思いました。
作者のあとがきより
もしかしたら、年若い読み手にとっては再会なんてピンと来ないかもしれない。バイバイと手を振った友だちに明日また会えること―いまはごく当たり前の日常が、じつはなかなかの幸せだったんだということが、いつか、わかる。
事務局 川島
※家にこもることを余儀なくされる、こんな時なので、
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